引き続き、当サイトにおける【南江堂】の医学書の中から売上TOP10にランクインした本をまとめました!
早速ですが、映えある第一位に輝いたのは…
『遺伝医学への招待』
でした!
今回ランクインしたのものの他にも【南江堂】の医学書で有名なものとして、
などがあり、日常診療から昨今のコロナ禍での診療までお世話になっている方が多いのではないでしょうか。
中には全部知ってる!はたまた全部持ってる?!なんてツワモノもいるかも知れませんが、レビューには実際の臨床で役に立ったエピソードなんかも書いてあるのでぜひ見てみて下さいね。
それでは順に見ていきましょう!
第10位 循環器内科ゴールデンハンドブック 第4版
第9位 水・電解質と酸塩基平衡 (Short seminars)※
第8位 人工呼吸の考え方
第7位 聞きたかった!心房細動の抗凝固療法―ズバリ知りたいNOAC使用のホンネ
第6位 あなたのプレゼン誰も聞いてませんよ!―シンプルに伝える魔法のテクニック
第5位 遺伝医学への招待 第6版※
第4位 必ずうまくいく!入院インスリン治療マスターブック
第3位 小児心身医学会ガイドライン集―日常診療に活かす5つのガイドライン
第2位 プライマリケア医のための抗菌薬マスター講座※
第1位 遺伝医学への招待 第5版
※マークがついてるものは現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第10位 循環器内科ゴールデンハンドブック 第4版
レビューした人
研修医2年目
3年目からは循環器内科を専攻する予定
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:ローテート中、救急外来
なぜ:治療や検査の結果を調べる時
どのように:治療方法や検査の概要がわかる
読者の感想
循環器疾患のほぼ全ての概要がわかる
薬物名やその効果もわかりやすく、本の大きさがちょうどいい
第9位 水・電解質と酸塩基平衡 (Short seminars)
※本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第8位 人工呼吸の考え方
第7位 聞きたかった!心房細動の抗凝固療法―ズバリ知りたいNOAC使用のホンネ
レビューした人
脳卒中内科医(5年目)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:心房細動に出会ったとき
どのように:抗凝固法の基礎を学べる
読者の感想
(2020年2月 記)
研修医2年目、脳卒中内科を研修中に購入して読みました。ワーファリン、NOAC/DOACについての知識が必須だったからです。
自分は脳卒中を専門とするようになりましたが、今や心房細動はcommon deseaseであり、どんな医師でもある程度の知識、すなわちリスク評価を行い、抗凝固療法を使えるようになる必要があると思います。救急外来でたまたま心房細動を見つけてしまったけど、近医循環器を受診するようにと指示するだけだったり、入院時に心電図をみていなかった整形外科の患者をこの1年間だけでも何人か血栓回収しましたし、それも叶わず寝たきりになった方もいます。訴訟問題もあり得ます。
本書はまず読みやすさが抜群でした!2.3日あれば読み切れると思います。まず簡単な心房細動についての復習から始まり、ワーファリン、NOAC/DOACの説明に続きます。一通り必要な知識が得られます。
ただ、この分野は日々新たなデータが出てくるもので、2015年発刊と特別古くはないですが最新データの記載はありません。そういう点も考慮して総合評価は8としました。
とはいえ、抗凝固療法の土台となる知識を効率よく素早く勉強するにはとてもオススメです!
第6位 あなたのプレゼン誰も聞いてませんよ!―シンプルに伝える魔法のテクニック
※本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第5位 遺伝医学への招待 第6版
※本書籍については現在レビューがありません。第1位に第5版のレビューがありますので、そちらを参照下さい。こちらにつきましても、先生方からのレビューをお待ちしています!
第4位 必ずうまくいく!入院インスリン治療マスターブック
レビューした人
脳卒中内科医(5年目)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:インスリンを「自分で」使うとき
読者の感想
(2020年2月 記)
自分は初期研修医で一番最初にローテートしたのが糖尿病内科であり、比較的穏やかに医者デビュー出来ました。ただ、わからないことだらけで糖尿病に関してはあまり勉強ができませんでした。インスリンを自分で調節するなど出来るわけもありませんでした。以後、これはヤバいと考えとにかく独学の道に走り、本書に巡り合いました。
本書は糖尿病の病態や経口血糖降下薬に関する記載は一切なく、手っ取り早くインスリンの使い方に入ります。「責任インスリンに考え方は理解したけど、で、どうするの?」と悩む方は多いと思いますが、本書は使い方の説明がとても具体的で、導入にあたり実際の単位数を示してくれていたり、スライディングスケール、離脱方法、点滴への混合注射、ope前後などいろいろな状況に対応できます。
いつも糖尿病内科に任せっきりで自分でも勉強したい方にお勧めです。非専門医ほど恩恵が大きいでしょう。ポケットサイズなのがまたいいですね。
第3位 小児心身医学会ガイドライン集―日常診療に活かす5つのガイドライン
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
小児科医として、小児心身疾患の鑑別を網羅したい時
読者の感想
心身医療ガイドライン、小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン、不登校診療ガイドライン、摂食障害ガイドライン、繰り返す子供の痛みの理解と対応ガイドライン、の5つのガイドラインがまとまっています。
小児科になるまでは気が付きませんでしたが、多くの子どもたちが心身症としての頭痛や腹痛に悩んでおり、また気持ちの問題で不登校になっていると思い込んでいたら実は身体的に起立性調節障害があったなどの症例も少なくないです。
小児科医として不登校の子どもにどう対応するか、答えは無く難しい問いですが、勉強しておくべきであると思います。
先生たちがそれぞれに自分なりの答えを見つけていってほしいです。
第2位 プライマリケア医のための抗菌薬マスター講座
※本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第1位 遺伝医学への招待 第5版
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
遺伝医学の基本の復習
読者の感想
小児科として働いているとダウン症をはじめとした染色体異常などの「遺伝子異常」からは逃げられません。
しかし、苦手意識を持っている人も多い分野だと思います。
僕も「不均衡転座」や「FISH法」程度も分かっていなかったため、入門書であるこの本を通読しました。
かなり簡単な部分から説明を始めてくれていて、とても読みやすく遺伝子検査のオーバービューなどが分かりやすかったです。