引き続き、当サイトにおける【東京医学社】の医学書の中から売上TOP10にランクインした本をまとめました!
早速ですが、映えある第一位に輝いたのは…
『正常ですで終わらせない! 子どものヘルス・スーパービジョン』
でした!この他にランクインした書籍もそのほとんどが小児科・産婦人科関連のものですね。
中には全部知ってる!はたまた全部持ってる?!なんてツワモノもいるかも知れませんが、レビューには実際の臨床で役に立ったエピソードなんかも書いてあるのでぜひ見てみて下さいね。
それでは順に見ていきましょう!
第10位 論文作成ABC:うまいケースレポート作成のコツ*
第9位 周産期医学2019年49巻増刊号 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル
第8位 小児疾患診療のための病態生理(2) 改訂5版 2015年 11 月号 [雑誌]: 小児内科 増刊
第7位 小児疾患診療のための病態生理1 改訂5版 (小児内科 2014年 46巻増刊号)
第6位 小児内科第52巻増刊号 小児疾患診療のための病態生理1 改訂第6版*
第5位 2015CoSTRに基づいた新生児低体温療法実践マニュアル
第4位 時間経過で診るNICUマニュアル
第3位 小児感染症マニュアル2017
第2位 新生児診療マニュアル
第1位 正常ですで終わらせない! 子どものヘルス・スーパービジョン
※マークがついてるものは現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第10位 論文作成ABC:うまいケースレポート作成のコツ
本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第9位 周産期医学2019年49巻増刊号 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
健診の際、答えに窮してしまうような質問をお母さんから受けた経験はありませんか?
お母さんの素朴な質問や、1ヶ月健診や3-4ヶ月健診でよく聞かれるような質問に対して、エビデンスを元にした回答が提示されています。
うまく答えられなかった時に一度目を通すと勉強になります。
分からない質問があるたびに、一回一回調べるよりも、本書に一度目を通すと非常に勉強になります。
値段が少し高いです笑
第8位 小児疾患診療のための病態生理(2) 改訂5版 2015年 11 月号 [雑誌]: 小児内科 増刊
※本書籍については第7位にまとめて同シリーズのレビューがありますので、そちらを参照下さい。こちらにつきましても、先生方からのレビューをお待ちしています!
第7位 小児疾患診療のための病態生理1 改訂5版 (小児内科 2014年 46巻増刊号)
※レビューは改訂5版のものです。第6位に最新版がランクインしていますので、購入の際はそちらをお求めください。ご購入した際は、レビューをぜひ書いていただけるとありがたいです!
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
小児科専門医としてup to dateや英語論文などを使って勉強を始める前に日本語で勉強できる
読者の感想
小児科専門医となるとup to dateや有名ジャーナルのreview、成書の原書、プロブレムに応じた英語論文などで勉強していくと思いますが、その前に日本語の参考書で勉強した方が効率がいいと思います。
治療法は変わることが度々ありますが、病態を踏まえた疾患概念は変わることが少なく、その病態から詳しく疾患別で書かれているこの参考書はとても勉強になりました。
出会う疾患全てでこの参考書を読むと理解が深まっていくと思います。
第6位 小児内科第52巻増刊号 小児疾患診療のための病態生理1 改訂第6版
本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第5位 2015CoSTRに基づいた新生児低体温療法実践マニュアル
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
新生児の蘇生に入る以上、”新生児仮死”からは絶対逃れることができません。どんな元気に発育していた胎児でも、出生時のイベントで仮死になりえるからです。
そういった新生児仮死に出会った時に、ちゃんと評価項目を確認しエビデンスに基づいた対応をするために、この本に目を通しておくとよいと思います。
少なくとも、低体温療法の適応の部分は勉強しておきましょう。低体温に行くまでの時間が決まっている以上、搬送の判断までにあまり時間をかけられないことが多いです。
第4位 時間経過で診るNICUマニュアル
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目, 新生児科ローテーションの時
読者の感想
NICU(新生児集中治療管理室)は研修病院によってあるところとないところが分かれると思いますが、NICUが併設してある施設で新生児を勉強するならこの本をおすすめします。
僕は産婦人科・周産期志望なのもあって小児科ローテーションでは新生児を中心に勉強したかったので、NICUの参考書はいろいろ口コミ調べたり立ち読みしたりを繰り返していました。そんな時目に入ったのがこの参考書で、気に入ったポイントは題名にもある通り、時間経過で目次が区切られていることです。
新生児を勉強して気づいたのは、半日もすると前とは違う、また別の赤ちゃんになってしまうということです。必要な栄養の量も刻一刻と変わるし、採血の正常範囲も日単位で変わってきます。
そんな新生児の変化を捉え、かつ自身でプロブレムを立てて上級医に上申するためには、循環器や神経といった臓器別ではなく、出生〜3時間、3時間〜6時間というように時系列で見ることも重要であると思いました。
また、6時間後にすべき事、24時間後にチェックする事などがすぐにアクセスできるので、新生児診察・治療の道標になり、上級医と話し合う上でも大変重宝しました。
”臓器別でなく、時間経過で診る”
このコンセプトは新生児ならではなのかなとも思いました。
値段も高すぎないので、周産期志望の方はもちろんのこと、そうでない方も新生児科ローテの頼れるお供になると思います。
第3位 小児感染症マニュアル2017
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
日本小児感染症学会が出した本で、病原微生物の辞書のような本です。2017年に出たものですが、病原微生物ごとの特徴や臨床症状など詳しく書いてあり、詳しい内容を知れることがあるため、たまに開いては見ています。
例えば、サルモネラ胃腸炎は約1~5%で菌血症を伴うなどの情報を持ってサルモネラ菌血症の診療にあたることができます。
第2位 新生児診療マニュアル
レビューした人
当時小児科医3年目(サイト運営者の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:NICU
どのように:NICUで必要な知識が簡潔にまとめてある。ポケットに入るサイズ感。
読者の感想
これは一番有名なNICUのマニュアルです。
白衣のポケットに入るような大きさで、NICUで働く上で知っておくべきことが簡潔にまとめてあり、とても使いやすいです。
新生児を回る際は必ずしも必要ではないかもしれませんが、NICU勤務の際はこれを絶対お勧めします。
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
一番有名なNICUマニュアルで、みんながよく困るような内容は基本的に簡潔にまとまっています。
東大のマニュアルと、「日本のNICUのポケットマニュアル」の座を争っていますが、どっちも読んでみてどっちがいいという結論は特にありません。
どちらも詳しく書いてある項目、書いてない項目があって、どっちの方が有意に便利だったということはありませんでした。
使い慣れている方とか、施設で周りの人が使っている方、などで選べばいいと思います。
第1位 正常ですで終わらせない! 子どものヘルス・スーパービジョン
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営者の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:子どもの成長や発達のことが気になった時
どのように:年齢別の実際の評価項目や親の質問への回答なども詳しく参考になる
読者の感想
正直、全小児科医だけでなく、全子育て医師に読んでほしいレベルです。成育で読んでなかったらモグリです笑 それくらい名著!
正常発達の評価の仕方や、両親への声かけの仕方などが詳しく書いてあってそれでいて読みやすいです。
初期研修医の時に一回全部読んで、再度最近読み直したところさらに深みが出てきた一品でした。
全小児科医におすすめです!発達に少しでも苦手意識を持っている小児科医は是非読んでください!
ちなみに、僕は医学部時代の元同級生の親友の子どもが生まれたお祝いに贈りました笑