引き続き、当サイトにおける【エルゼビア・ジャパン】の医学書の中から売上TOP8にランクインした本をまとめました!
早速ですが、映えある第一位に輝いたのは…
『フェルソン 読める!胸部X線写真』
でした!
中には全部知ってる!はたまた全部持ってる?!なんてツワモノもいるかも知れませんが、レビューには実際の臨床で役に立ったエピソードなんかも書いてあるのでぜひ見てみて下さいね。
それでは順に見ていきましょう!
第8位 実践BCG流病院経営*
第7位 Point-of-Care超音波 原書第2版*
第6位 ERでの創処置 縫合・治療のスタンダード 原著第4版
第5位 フェニチェル臨床小児神経学 原著第7版 日本語版 徴候と症状からのアプローチ
第4位 ネルソン小児科学 原著第19版
第3位 小児症候学89 原著第2版
第2位 マクギーの身体診断学
第1位 フェルソン 読める!胸部X線写真
※マークがついてるものは現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第8位 実践BCG流病院経営
本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第7位 Point-of-Care超音波 原書第2版 ―電子書籍(日本語・英語版)付
本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第6位 ERでの創処置 縫合・治療のスタンダード 原著第4版
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:創処置に慣れ、指導する機会も増えてきた初期1年目後半~2年目のとき
どのように:要所要所を拾い読みしながら、自分のやり方の確認や後輩の指導に活用するとめちゃ良いです!
読者の感想
創処置を系統的に書いた日本語書籍は意外にもとても少ないです。
本書は図、写真が豊富で分かりやすく、各記載に根拠、文献が添えられています。創処置を後輩に教えるために、あるいは自分のやり方が自己流になってしまっていないか、改めて学びなおすときにオススメです。
第5位 フェニチェル臨床小児神経学
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
小児神経の先生に教えてもらった、神経症状に特化した鑑別診断の教科書です。
例えば「眼振」とか「筋緊張低下」などといった主訴に対して、どういった疾患が鑑別にあがるのかや確認すべき診察所見や検査所見などを紹介してくれています。
実際、唯一無二の教科書で、時々神経系の主訴の勉強のために読むことがあります。とてもオススメな一冊です。
第4位 ネルソン小児科学
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
詳しく書いてある内容もあるので時折参考にする
読者の感想
学生でも名前だけは聞いたことがあるくらい小児科の成書として名高いネルソンですが、使い勝手がいいかと言うと、微妙です。
日本語訳の最新版が2015年出版であり、必ずしも最新の内容というわけでもなく、日本というよりアメリカの教科書というのが使いづらい原因でしょうか。
ただ、詳しく書いてある内容もあるので時折参考にします。
第3位 小児症候学89
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修の働きたて
使用した場面、役立ったエピソード
鑑別を進めていくとき
読者の感想
周りのみんながオススメでいい!と口をそろえて言っていたので買って参考にしてみました。
確かに全てをフローチャートに落とし込んでいるのはよいのですが、逆に見にくいことがあったり、そのフローチャートの説明が十分ではなかったです。
個人的にはそんなに使いやすい!毎回使いたい!という使い勝手ではありませんでした。
好みがあるようなので、一度中身をみてから買うといいと思います。
第2位 マクギーの身体診断学
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:身体所見を感度・特異度から考え、その所見に価値があるかを知ることができた
読者の感想
(2018年1月 記)
こちらは、知る人ぞ知る参考書かもしれませんが根強い評価のある参考書です。
最も特徴的なのが、「身体所見を感度・特異度から考える」ということを徹底していることです。
例えば、髄膜炎での項部硬直やKernig徴候の感度と特異度を知らなければ、その身体所見をとる意味はないどころか間違った診断を下す可能性すらありとても危険です。
例えば、貧血でみる眼瞼結膜の蒼白や手掌の蒼白は感度・特異度はどれくらいで陽性尤度比・陰性尤度比はどのくらいでしょうか。
陽性所見に価値がある身体所見か、陰性所見に価値がある身体所見か、くらいは知っておくべきだと思います。
自分のとっている身体所見の価値を再確認するという意味で、とても有意義な参考書です。
第1位 フェルソン 読める!胸部X線写真
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:胸部X線について基本から学ぶ時
読者の感想
(2018年1月 記)
1965年に上梓されて以来、全世界で読まれている名著です。
僕は呼吸器内科の先生から
「先生、やる気あるなら絶対これを読むべきだよ!」
とオススメされました。
胸部X線のみを扱った参考書で、本当に基本的なところから胸部X線の本質を語ってくれます。
この参考書を読めば、葉間裂やシルエットサイン、エアーブロンコグラムから如何に得られる情報が多いか分かります。
別に紹介する「放射線科医のものの見方・考え方」と併せて読めば、あなたも胸部X線の側面像を取りたくてたまらなくなるかも?