書籍名
レジデントのためのこれだけ心電図
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:心電図で困ったとき
どのように:すぐに確認できる
読者の感想
(2020年2月 記)
正直、心電図は何冊も参考書を購入してしまいました。
初期研修医時代にまず読んだのが「3秒で心電図を読む方法」(メディカルサイエンス社)ですが、これは当たりでした。その後さらに勉強しようと思って何冊か購入したのですが、どれもマスターできたと言えるほど読み込めませんでした。
当レビューを閲覧されるような勉強好きの方ならわかっていただけると思うのですが、勉強しだすとあれもこれも学びたくなって、かつ、担当している患者さんのことでも色々と調べなきゃいけないし、、、と心電図だけに勉強時間を割いてトレーニングする暇ってあまりないんですよね。自分は計4か月半の期間を循環器に身を置いていましたが、それでも結局心電図には全く自信が持てないままでした(少し循環器入局も考えましたが、この理由でやめました)。
本書に出会ったのは医師3年目のときで、その時の初期研修医が持っていたのを見て欲しくなって買いました。やっぱり通読して読み込む時間はないのですが、「あれ?どうだったかな」と思ったその都度本書で確認しています。
その波形・不整脈になる病態・機序、その治療法がわかりやすく記載されており、入門書なのに辞書的な使い方をしています。ただ、筆者も「初心者がどのように勉強したら理解しやすく効率が良いか」ということにとても配慮されており、初期研修医が最初によむ本としても非常にオススメできます。
自分も研修医の時にこの本が発刊されていたら、時間もお金も節約できて、かつ心電図の基礎に自信が持てたと思います。ぜひ手に取っていただきたいです。
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