“上部消化管内視鏡診断マル秘ノート”の感想
書籍名
上部消化管内視鏡診断マル秘ノート
レビューした人
消化器外科の先生(医師10年目)
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
後期研修の働きたて, 後期研修中やそれ以降
この参考書を一文で表すなら
消化器内視鏡医のバイブル
読者の感想
とにかく癌のことに特化して記載している。他のマニアックな良性疾患にはページは割いておらず、癌に関する詳細な考察が物語形式で書かれている。そのため、読みやすく勉強になるし、非常に実践的な一冊である。
“ブラッシュアップ 急性腹症”の感想
書籍名
ブラッシュアップ 急性腹症 第2版
レビューした人
医師3年目、総合診療科医
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:救急外来で当直をする初期研修医のころ
なぜ:見逃しのリスクを少しでも減らすために
どのように:通読し、手痛い失敗のたびに読み返していました
読者の感想
(2020年2月 記)
研修期間中に必ず腹痛患者さんで診断エラーを経験することになるからです。
本書が記載する落とし穴は、臨床研修病院ならば、2年間であなた自身やあなたの周りの先生方が必ず経験することになります。
そのくらい急性腹症の診療は、身近なのに難しくて恐ろしいです!
その恐さを知る医師ほど、本書を強く勧めています。
急性腹症のピットフォールを体系的にまとめた本はCopeか、本書の実質2択です。
2冊を比較すると、国内でコモンな疾患の記載が充実している本書に軍配があがります。
本書を読み、せめてピットフォールを知ったうえで、診療に臨みましょう。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:1年目に一通り腹痛について学んだあと、2年目でもっと深い病態理解に繋げる
どのように:いわゆる「鑑別疾患の参考書」にも腹痛の項はあり、勉強になるがそれだけでは得れれない、大事な内容が書いてある。
内科当直で頻度・危険度ともに高い「腹痛」の症候に対して特別深く勉強するのにおすすめです。
読者の感想
(2018年1月 記)
本当におすすめの1冊で読み返し度も満点です。
1年目では「鑑別疾患系参考書」の腹痛の項を読み診療を行えば十分と思われますが、2年目ではもっと深い病態理解が必要になる場面もあるかと思います。
腹痛の鑑別疾患は多岐にわたり、外科・内科・婦人科外科的疾患や内科的疾患が入り混じり、本当に怖い症候のうちの一つです。
本書では
・比較的若年の胆石はエコーで描出するのが良い。なぜならコレステロール結石が多く、CT値が胆汁と同じである
とか
・腸閉塞は小腸閉塞と大腸閉塞に分かれていて、それぞれ原因が全く違う。手術歴のない小腸閉塞について、原因と大事な所見は?
とか
・急性腹症の中でも敗血症を主症状とするものが2つある
など、「広く浅く」ではないにしろ臨床的にとても大事な内容がたくさん盛り込まれています。
内科当直で頻度・危険度ともに高い「腹痛」の症候に対して特別深く勉強するのにおすすめです。