”子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく”の感想
書籍名
子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
アレルギー疾患を持つ小児の保護者へ、外来などで説明をする時に。
読者の感想
著者は小児のアレルギーをご専門とされており(@国立成育医療研究センター)、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーをメインに解説されています。
元々は、アレルギー疾患を持つ小児の保護者を対象にしているため、専門的な内容にも関わらず非常に分かりやすいです。
アレルギー疾患はとてもメジャーな疾患であるだけに、保護者の方から様々な質問を投げかけられる機会も多いです。
どんな素朴な疑問にも丁寧に応えようという想いからこの本は書かれており、一読することで、自信を持って保護者の方へ説明できるようになると思います。
“こどもの漢方”の感想
書籍名
こどもの漢方
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
「西洋医学で風邪や急性胃腸炎にできることは少ないが、漢方学では患者に合わせて様々な処方が可能」
この一文には唸りました。
ほとんど西洋医学しか学んでいないぼくたちは、中医学に端を発し、日本が深化させてにもかかわらずあまり漢方のことを知りません。
しかし、そんな漢方学も徐々にエビデンスを認められつつあり、またそれ以外にも患者さんに使ってみて効いた経験のある人は少なくないでしょう。
使い慣れない漢方を分かりやすく解説し、臨床に生かしてみたい気持ちにさせてくれる1冊です。
“見逃せない 先天代謝異常”の感想
書籍名
見逃せない 先天代謝異常
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
僕は小児科医になりたての時に、「低血糖時のクリティカルサンプルで代謝異常のスクリーニング検査を出す」や「痙攣重積の時にアンモニア値を確認する」などの意味をあまり分からないまま、ルーティーンとして身に付けていました。
この参考書は、全小児科医に向けて小児科医としては当然出会い得る「先天性代謝異常」の見つけ方、緊急対応の仕方などを書いてくれています。
色々な症状をきたし得るし、色々な検査結果が出うるので、しっかり勉強する必要があるなと感じました。
低血糖や高アンモニア、代謝性アシドーシスなどの時の鑑別の仕方などとても勉強になる内容ばかりで、とてもお勧めです。
“がん化学療法 副作用対策 ハンドブック”の感想
書籍名
がん化学療法 副作用対策 ハンドブック
レビューした人
小児科医、医師5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
発展編
読者の感想
僕は、小児科後期研修で小児腫瘍をみる時に使いました。
小児科はもちろん抗がん剤を使い慣れているわけもなく、研修中に自分の患者が使っている抗がん剤ではどういった副作用に注意して診察しないといけないかを勉強しながらすごしていました。
その時にこの参考書を使ったのですが、使いやすさ抜群です!
「消化器毒性」「味覚障害」などと症状別に項目立てしてあり、どういった抗がん剤でどういった時期にどういった症状が出やすいかなどを書いてくれていてとてもまとまっています。
元々大人のがん治療のためのハンドブックなので、抗ガン剤を使う全ての科の先生が参考に出来ると思いました!
特に研修医で抗がん剤ちんぷんかんぷんの時などの最初の勉強としても良いかもしれません!
”図解 先天性心疾患 血行動態の理解と外科治療” の感想
書籍名
”図解 先天性心疾患 血行動態の理解と外科治療”
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
小児先天性心疾患の術前・術後の管理対応を把握したい時
読者の感想
小児心臓外科分野が確立しているような専門病院で勤務していると、先天性心疾患患者さんの術後管理を任される機会もあります。
先天性心疾患は血行動態が複雑なので、頭の中だけで想定するには限界があります。その点この参考書は図解が豊富で分かりやすいと思いました
ただ個人的には、心臓外科の先生の手術記録を読み込む方が、術後の血行動態把握に一番役立ったと思っているので、★7つとしました。
“新生児マススクリーニング対象疾患等診療ガイドライン2019”の感想
書籍名
新生児マススクリーニング対象疾患等診療ガイドライン2019
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
先天性代謝異常のことや、代謝救急の勉強をするために購入しました。
後期研修医が当直で一人で対応しても全くおかしくない「代謝救急」のことがしっかり書いてあって勉強になりました。「高アンモニア血症」など本物に出会った時にもしっかり対応できるように、少なくとも1回は勉強しておいた方がよいなと思いました。
また、マススクリーニングで疑われた時の対応や診断後の治療方法などもしっかり書いており、小児内分泌の専門の先生方も読まれているんだろうなと感じる一冊でした。
“がん治療薬まるわかりBOOK”の感想
書籍名
がん治療薬まるわかりBOOK
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
標準編
読者の感想
僕は小児科医で、小児腫瘍のローテーション中に、抗がん剤が分からな過ぎて買って読んでいました。
元々はこの本や看護師さんなどに向けて書いてあるので、僕と同じように抗がん剤が分からない研修医などではとても勉強になる本だと思いました。
そもそも、どういった機序のどういった特徴の抗がん剤なのかなどは、この本で抗菌薬を覚えた時のように逐一参照して勉強していくといいと感じました。
“小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン”の感想
書籍名
小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン
レビューした人
小児科医、医師5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
外来診療をしていて、便秘に伴う腹痛・嘔吐で時に救急搬送となる子どもたちが予想よりも多いことに気づきました。
便秘は浣腸をすることで一時的には治せても、繰り返す子どもたちに何かできないかと思い本書を買いました。
しかし、慢性便秘の世界にはあまりエビデンスの蓄積がなく(水分摂取もエビデンスは無い)、結局どうすればいいのかは分からずじまいです。
“原発性免疫不全症候群 診療の手引き”の感想
書籍名
原発性免疫不全症候群 診療の手引き
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:免疫不全症候群疑いの患者を診たとき
どのように:原因不明の血便と易感染性で免疫不全を鑑別にあげた時に勉強しようと買いました。
読者の感想
小児科では、易感染性などから原発性の免疫不全が見つかることも決して稀ではありません。
そういった時にスクリーニングで検査を出しますが、各疾患でどういった異常が出てどういう風に診断していくのかが詳しく書いてあります。
ある1つの疾患を疑った時に、その疾患の臨床像を掴む時などに使いやすいと思います。あまり分かりやすく解説してある参考書が少ないので、とても勉強になる1冊です。
“自己炎症性疾患・自然免疫不全症とその近縁疾患”の感想
書籍名
自己炎症性疾患・自然免疫不全症とその近縁疾患
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
この参考書は、ある免疫不全のことを調べたくて購入しました。
そもそもなぜ自己炎症性疾患が免疫不全と一緒にまとめられているのか、という疑問から総論の部分で書いてくれており、とても勉強になりました。
ただ、マニアックな疾患も多く載っているので辞書的な使い方になると思います。
“はじめて学ぶ 小児血液・腫瘍疾患”の感想
書籍名
はじめて学ぶ 小児血液・腫瘍疾患
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編
読者の感想
個人的に、血液腫瘍科を回っている時に腫瘍について勉強したくて参考書を買っていたのですが、この参考書の内容はどちらかというと「小児腫瘍の専門医ではない小児科医」に向けた参考書でした。
なので、僕の目的と違ったのであんまり読みませんでした。
どういった時に腫瘍を疑うべき?などの症候学などが書いてあるため、そういった内容が読みたい人にはお勧めです。