「腎臓内科」★10点満点の教科書

“研修医のための輸液・水電解質・酸塩基平衡”の感想

書籍名

 研修医のための輸液・水電解質・酸塩基平衡

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レビューした人

 初期研修医2年目産婦人科志望

 

総合評価

★★★★★★★★★★

 

読み返し度

★★★★☆

 

この参考書を読むタイミング

研修医1年目, 研修医2年目

 

この参考書を一文で表すなら

輸液電解質に一本踏み込む

 

読者の感想

こちらは僕が輸液の本で一番読み込んだ参考書です。

輸液の本は他にもいろいろ読みましたが、個人的にこの本の好きなポイントは、尿細管の生理が詳しく、かつクリアカットに書かれているところでしょうか。利尿薬の理解もしやすくなります。

他の輸液の本は体液動態を中心に述べているのが多い印象ですが、この本は利尿薬の他にも電解質異常や、中心静脈栄養についても書かれていたりと、より臨床的な印象です。これを一通り読んで理解できれば、上級医との輸液選択、電解質異常の議論に困らないと思います。本書を読み終えたら、周術期の輸液も理解しやすいかと。

内容はややアドバンスドで、基礎的な輸液組成や体液動態を理解してから読むのがベターだと思います。
よって、初期研修始まる前orなりたてのときに、輸液勉強するぞー!と気合い入れて読むには少し早いかも。たとえば「内科レジデントの鉄則」で該当ページを一通り読んで、輸液をある程度処方するようになってから、各論的にこの本で掘り下げるというやり方がいいと思います。